看護士

今年ほど、命というものに対して
考えさせられる年は無いと言うほど
知り合いが亡くなる年はない・・・。
もう何人を見送っただろう。









それも私と変わらない年代。
連絡を貰うたび、えっと驚く。

先日もお隣りのNさんの奥さんの妹さん。
私よりも若い。
Nさんの奥さんは昨年、乳がんの手術を受け
三週間ごとの抗がん剤投与をされていて
それでも、驚くほどの生命力で頑張っておられる。
その妹さんが突然の病で倒れた。

お母様が軽い認知症で
その介護をされながら、
いつも明るく前向きで戦ってこられた方。

その連絡を受けた時、
信じられなくて何度も問い返した。

Nさん方が数日前からお留守で
私はてっきりお母様が体調を崩されたのかな?
と心配していた。

夜、遅い時間に遠慮がちに知り合いから電話があり
「ご存じでした?」
・・・・・・・・何も聞いてなかった・・・・・・・・。

一昨日、所用の為に帰宅していたNさん。
奥さんと話が出来た。
本当に突然の事で・・・と。
入院から一週間の出来事。
胸が痛いとご自分で救急車を呼び病院へ。
数時間おきのCTを撮りながら
手術の日を決めましょうと言っていたのだと。

そういう状況なので認知症のお母様を
お世話する予定で迎えに行った矢先。
駅のホームに着いた途端に
妹さんのご主人から電話があって・・・。

「頑張ったんですけど・・」







タクシーの中で泣きながら駆けつけたと。





Nさんの奥さんの心中を思いやると
言葉もない・・・・・・・・。

Nさんのご主人も10年以上前に喉頭ガンで手術を受け
再発の危険は去ったとの医師の判断を受けたばかり。
言葉が聞き取れない部分とか
細かい食事の注意はあるものの
お二人で力を合わせて頑張って来られた。
それが、まさかのご自身のガン宣告。
それでも逞しく前へ前へと進んで来られた。

「いつも心配ばかりかけてゴメンね」
と言われる奥さんに
「そんな事ないです。
 とにかく体を大事にして下さい」
としか言えなかった。

この状況の中で一番、心労を抱えるのは
奥さんだもの。。。。

三週間に一度の抗がん剤治療を済ませて
再び、お母様の元へ赴いたご夫妻。




何が起こるか分からない人生だ。
齢80を過ぎた母が心臓の手術に耐え
ペースメーカーと言う器械に頼りながらも
生き永らえている。
人工透析という処置にも耐えている。
娘の私に
「ミカンは食べたらいかんやろぉ!」
と怒鳴られながらも生きている。

足が敵わなくなった父が
自分の事が一番大事やと言いながら
生き永らえている。

認知症を患いながらも
そこそこ健康で過ごしている実母も。





「命」の尊さ。
「命」の期限。
「命」の儚さ。





人は、その重みを知りながら
生きて、生きて、行きぬいている。









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